白膜の瘢痕が、後天的な湾曲・くびれ・短縮を作ります
陰茎には個人差があり、若い頃から同じ方向へ軽く曲がっている人もいます。先天性陰茎湾曲では、硬いしこりや勃起時痛がなく、思春期以降に形がほぼ一定という経過が一般的です。
ペロニー病では、以前はまっすぐだった陰茎が数か月の間に曲がり始め、白膜と呼ばれる海綿体の膜へ硬い線維性プラークができます。曲がりに加えて、中央がくびれる砂時計変形、片側のへこみ、根元が不安定になるヒンジ変形、陰茎短縮が組み合わさります[1][2]。
例えば、伸びる布の一部だけが硬く縮んでいると、全体へ張力をかけた時に硬い側へ引かれます。勃起時にだけ変形が目立つのは、柔らかい時より白膜へ強い張力がかかるためです。
ペロニー病のプラークは、陰茎の皮膚表面にできる腫瘍より、海綿体を包む白膜の創傷治癒が過剰になった瘢痕に近いものです。性交や運動での明らかな外傷を覚えている人もいますが、多くは小さな反復損傷が背景と考えられています。
手のひらの腱膜が硬くなり指が曲がるデュピュイトラン拘縮と併存することがあり、線維化しやすい体質も関係します。糖尿病、喫煙、勃起障害、前立腺手術後などとの関連も示されましたが、複数の要因が重なる病気です。
触診したプラークの大きさと湾曲角度の相関は弱いです。プラークが陰茎の背側にあれば上向き、側面にあれば横向きへ曲がりやすく、複数の場所へ広がると複雑な変形になります。
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